遊び人な彼に恋しました。


―――――――――……



「……―先輩。春先輩!」



「あっ……」


「どうしたんですか?ボーッとして」


「悪い……」



平田を家まで送る帰り道につい、ボーッとしてしまっていた


「何か……悩み事ですか?」


「あっ、別に……。大丈夫」


何に対しての大丈夫だよ。なんて、自分でもツッコミたくなる。


「先輩……」


「ん……?」


「あたしのこと、好きですか……?」



「……え」



「春先輩があたしのこと少しでも好きでいてくれてるか、不安なんです……」



「っ……」




バックを両手でギュッと握り、不安気な瞳が俺を見つめる……



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