期間限定の恋
大きな声を出して話を割ってきたのは、愛実だった。
「ちょっと〜、なによ愛実ぃー!どうしたのよ?」
友達の中の1人が聞く。
「教科係を変えるのって、愛実はどーかと思う!」
珍しく真剣な顔で何を言い出すかと思えば、そんなことか……
「えー、なんでよー?」
女子は非難の嵐
「だってさ、考えてみなよー?こっから教科係を1人決めるのって、難しいじゃん?
それに、紗耶香は見ての通り、坂田先生には興味はないからいいけど、新しくなった人は?
どんどん距離縮めちゃえるじゃん?
それよりも、紗耶香のほうがよくない?」
「たっ……確かに。」
愛実の一言で女子たちの考えが1つになった。
