無情エキセントリック
「……何処のゴルゴだよ」
やっと何かいったと思ったら的確なツッコミ、ありがとう!ありがとう!俺はやっと窮屈な束縛から解放されたのごとく喜んだ。
「で?」
蜷川は仕切りなおしたといった感じに俺を見据えて聞いてきた。
「何が何でなの?」
「教えない」
俺が冷たくそういうと、蜷川はだんだんと俺に近づいてきて……近づいてって!?近い!近いよ!!!鼻と鼻がこすれるほど近いんですけど!?ちょっと待って!!蜷川気持ち悪いよ!!なんでこいつ女子に人気あるの?信じられん!!第一……んっ!
口と口が……くっついて!!って!!これって!!!
「うわぁ!!!」
俺は蜷川を押し倒すと思わず頭突きをかまし……泣き崩れた。な、な、な、なんて事を!!!
ホモだ!!!これはまさしくホモさんだ!!!牛乳プリンのロゴのホモちゃんではなく。まごうことなきこれは、こんなのは。
「ホモだぁぁああ!!!!」
俺は叫んで屋上からとんずらした。
< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop