無情エキセントリック
初めてのキスは、俺の秘密を知った上でそれでも俺の事を好きだって言ってくれる子(女の子)と内緒でこっそりと愛することの喜びを知りながら優しく俺からするって決めていたのに……。
奴は鬼だ!!!
俺の夢をあっさりと奪って行きやがった!!!憎い!奴が憎いぞ!!!!復讐してやる!!!!何が何でも、復讐だ!!!!!走って屋上から逃げた後、俺は1人復讐に燃えていた。
蜷川は敵だ!!!純情な男心を弄びやがって。
「泣きてぇ」
1人呟いた虚しい声はすぐ薄らいで消えていく。
俺は孤独だ。一人は嫌だ。けど、分かり合えないで傷つくのはもういやなんだ。俺はしばらくその場で突っ立って涙を拭くと下駄箱に向かい帰る仕度をした。

< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop