+ love song +


時計の針は7時半を知らせていた。


「そうだな。
今から家直行しても材料殆どねぇからどっかの飯屋で済ませてくるか?」


そう提案すると


「兄貴自分で作らないで今までずっと外食とかで済ませてきただろ?」


「ご明察。」


『料理作るの前から下手だったもんね。』


と爽歌に苦笑された。


「玉子料理は少しだけ出来るようにはなった」


「『例えば?』」


「玉子かけご飯と、目玉焼きと、スクランブルエッグは完璧。」


「じゃあオムライスとかは?」


「オムライスは玉子料理じゃなくてご飯料理だからムリ。」


そう答えると大翔に“どんな理屈だよ”と突っ込まれ爽歌にはクスクス笑われてしまった。



.
< 21 / 24 >

この作品をシェア

pagetop