後ろ姿は翠色



「っていうか、翠先輩? もんじゃ焼きとか、心地好いのとか、視線がアレとか……それらとトイレ、全く結びつかないんですけど……」

 ――うん、百歩譲っても結びつかないわよね。うん、あたし大丈夫。だって、あたし間違ってないもん……

「後ろ姿ってイイよね。ボクより前の席に座ってくれるの部長だけだからさ、いつもは部長を描いているんだけどさ」

 ――ああ、やっぱり翠先輩はブッチギリの天然だわ……会話がアサッテに飛びまくりだもの……

「茜ちゃんの後ろ姿さ、部長とは違ったイイ感じの趣がアリアリで……うん、ボクは気に入っちゃったかもだもよ」

 ――あぁ~あ、翠先輩ってば、『かもだもよ』とか、ヘンテコな日本語使いまくりボケかましだし……

「っていうか、翠先輩! ちょっと待ってください!」

「あ、やっぱりトイレ?」

「ですから……この際、きっぱりトイレは忘れてください」

「じゃあ、茜ちゃん……どうしたの?」

 ――大変だわ! 有り得ないくらい大変なことに気づいちゃったわ!


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