アイツと私の婚約ドタバタ生活
「…」

真也の鋭い視線が向けられる

こういう時は大体怒っている。


怒っているのは私だよ?なんで真也が怒るのさ

「じゃ、私はそろそろ行くわ」

私は財布と携帯の入ったかばんを手に持って、玄関に向かう

他の荷物はいらないだろう。あの人たちが捨てていなければまだ私の荷物はあっちに残っているハズ

「昼飯とか、なんか困ったことあったら電話してくれる?なるべく助けに来るから」

笑みを浮かべて伝え、外に出る

正直、泣きたい

泣いて叫んで、あいつをつなぎとえておきたい


でも、それは真也を困らせるかもしれないから




「……うっわ。なにも変わってないや」


家に着くと、第一声にその言葉が漏れた

普通の家。超普通の家

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