ζτογу-1nd-





陽菜は部屋に入ると
ベッドに倒れ込み泣いた。












―――…翼…





本当に…

もぅ居ないの?





“ずっと…
…傍に居てやる”



“ずっと…
…傍で守ってやる”







って言ったよね?…





“陽菜…
こっちおいで”







両手を広げて
呼んでよ…



暖かい腕で
抱き締めてよ…










“辛い思いや悲しい思い
させたくない”







そんな事言って
居なくなっちゃうなんて…










たくさんの
【思い出】が頭を巡り…



声を出して泣いた―――…














――――…最後…





会えないで
逝ってしまった翼…。



いつも
隣に居てくれた翼…。










陽菜には


もぅ





あの………


優しくて…暖かい…


〔手〕は



無いんだね―――…











陽菜と翼は
〔彼氏彼女〕
じゃなかったけど…





〔恋〕する〔人〕


〔恋〕しい〔人〕





【恋人】同士で
居られたのかな?…










―――…この時…





陽菜にとって


翼は…





一番大切な人でした












…いつも…

……隣に居てくれて……

………ありがとう………



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