ζτογу-1nd-
第3章〜孤独〜

戻れぬ道






―――…それからまた



学校へ行かなくなって
誰とも会わず
部屋に籠もるようになり





何日か経つと
純クンから連絡が来た。










ジュン
「…陽菜チャン…
あれから大丈夫?

皆も心配してるんだよ…。」





ヒナ
『………。』





ジュン
「翼のお母サンから連絡来たんだ…



“翼に
逢いに来てあげて”




って…
陽菜チャンは…いつが良い?

俺は―――…」















ヒナ
『…………なぃ……』





ジュン
「―――…ぇ?!…」















ヒナ
『………行かなぃ…。』





ジュン
「………陽菜チャン?!」















ヒナ
『―――…翼に…
逢うの…恐ぃ………


本当に…逝なく…なったって…

…知るのが……恐ぃょ―――…』





力なく応える陽菜に





ジュン
「…解った…。

陽菜チャンの気持ちが落ち着くまで
待ってようね…。」





ヒナ
『………落ち着くなんて…

…無理だょ―――…』





ジュン
「…でもね…

このまま逢わないで居たら
絶対に
後悔すると思うから………

辛いかもしれないけど…

………翼に逢ってあげようよ…。


きっと翼も…
陽菜チャンがくるの

―――…待ってるよ…。」










純クンに説得させられ



3日後―――…



翼に逢いに行く約束をした。



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