ζτογу-1nd-

別れ






―――…その日の夜。





そんな事件を知ってか
平岡先輩から
電話が掛かって来た。










犯された日以来―――…





掛かって来ていた電話は
一切、出てなかったし
学校で待ち伏せされても
避けてた平岡先輩は





ヒラオカ
「陽菜チャン?久し振り…」





ヒナ
『………。』





ヒラオカ
「急に全然
連絡取れなくなっちゃって…

心配してたんだ。」





ヒナ
『………。』





ヒラオカ
「今日、学校であった事…
あれは新井を狙っての事なのは
見てすぐに解った…。
あの後…

新井に問いただしたんだ…。
そしたらアイツ…


―――…全部…話したよ…。」





ヒナ
『―――…全…部?…』





ヒラオカ
「ごめんな…俺…
アイツの近くに居ながら
全然、気付いてやれなかった…。

陽菜チャンにも本当に…」





ヒナ
『別に…平岡先輩が
謝る事じゃないですよ…。』





ヒラオカ
「…でも…
新井には謝まらせるから!
陽菜チャンの傷が
治る訳じゃないけど…」





ヒナ
『謝って貰わなくたって
もぅ良いです…。

会いたくも無いし…



陽菜の傷が…光輝の傷が…
心の傷は治る訳でもない…。

もぅほっといて下さい!』








――――…ガチャッ!





最後にそぅ言って
電話を切った。



< 73 / 364 >

この作品をシェア

pagetop