天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
と、そこまで考えて。

(何で私が困るの?宜虎君がどういうタイプが好きだろうが、別に構わないじゃないの)

そうやって何とか自分をなだめようとするが…。

(やっぱりだめぇぇぇぇえぇえぇっ!)

芽々は頭を抱えて苦悩する!

(たった一人であろうと、私を好きにならない異性がいたらダメなの!私は万人愛され型人造美女なんだから!宜虎君たった一人でも好きになってくれなかったら、その時点で私は存在価値がなくなっちゃうのよっ!)

…一人悶絶する芽々を、宜虎と小夜は怪訝な表情で遠巻きから見ている。

「ありゃあ一体どうしたんでぇ?」

芽々を指差して小夜に語りかける宜虎。

『宇宙からの怪電波でも受信してるのかな…』

小夜が首を横に振った。

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