天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
それからどのくらい時間が経過したのだろうか。
「ん…」
芽々は雨に濡れた事によるショートから自動的に復旧する。
気がつくと。
「よぉ、目が覚めたかい」
宜虎にお姫様抱っこされたまま下山途中だった。
「ちょっ!なっ…!」
お姫様抱っことは予想外の展開だ。
思わず赤面してしまう芽々。
「気絶したまま放っておく訳にもいかねぇんでな。勝手に連れ帰らせてもらってるぜ…それにしてもパニクる訳だ。芽々があんなに雷に脅えるたぁなぁ」
どうやら宜虎は、芽々の水濡れによる行動停止を、『雷の音による気絶』と勘違いしているようだった。
つまり芽々が人造美女である事には気づいていないらしい。
「すまなかったなぁ、怖ぇ思いさせて」
「え…んと…ううん…」
宜虎に抱きかかえられたまま首を横に振る芽々。
…芽々の分と二人分の荷物を背負い、更に芽々自身をも抱きかかえ、それでも涼しい顔で下山する逞しさを見せる宜虎。
「ん…」
芽々は雨に濡れた事によるショートから自動的に復旧する。
気がつくと。
「よぉ、目が覚めたかい」
宜虎にお姫様抱っこされたまま下山途中だった。
「ちょっ!なっ…!」
お姫様抱っことは予想外の展開だ。
思わず赤面してしまう芽々。
「気絶したまま放っておく訳にもいかねぇんでな。勝手に連れ帰らせてもらってるぜ…それにしてもパニクる訳だ。芽々があんなに雷に脅えるたぁなぁ」
どうやら宜虎は、芽々の水濡れによる行動停止を、『雷の音による気絶』と勘違いしているようだった。
つまり芽々が人造美女である事には気づいていないらしい。
「すまなかったなぁ、怖ぇ思いさせて」
「え…んと…ううん…」
宜虎に抱きかかえられたまま首を横に振る芽々。
…芽々の分と二人分の荷物を背負い、更に芽々自身をも抱きかかえ、それでも涼しい顔で下山する逞しさを見せる宜虎。