天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
雨をしのげる場所に移動する間もなく。

「あ…あ…」

芽々の全身は雨でずぶ濡れになる。

体内の電気系統が水に濡れる。

「ま…ずい…わ…」

小さく呟く芽々。

直後、思わず身を竦めてしまうような大きな雷。

「…っっ…」

小夜がビクリと身を震わす。

そして芽々は。

「おい…どした?」

宜虎が彼女のそばまで歩み寄って話しかけるも、最早返答できない。

芽々は不覚にも、宜虎達の目の前でショートしてしまい、完全行動停止してしまったのである。

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