天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
こっちから勝手に陽達のもとを離れていってしまったのに、迎えに来てくれた。

何だか気まずい…。

陽、葉也の二人と目を合わせられないきょうこ。

しかしそんな事は気にもせず。

「ほら、きょうこ。帰ろうぜ」

笑顔で手を差し伸べてくれる陽。

殴った事もサラリと水に流してくれていた。

その事にきょうこは、思わずウルッときてしまう。

だが…。

「おいおいニイチャン達。何横取りしようとしてんの?」

きょうこを連れて行こうとした陽達を、男達が阻んだ。

「この子はこれから俺らと遊びに行くんだよ。お前らは失せな?」

「……そんな事言わないで帰してやってくれないか。きょうこは俺達のツレなんだ」

きょうこを引き戻そうとする葉也を。

「ウゼェよ!」

男達は強く突き飛ばした!

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