涙と、君への想い。
『急に避けられるとか、ふに落ちないんだけど』

『……ごめん』

『ごめんじゃなくて、理由』

『あの………す……………………』


もう、言ってしまおうか。

そう思った瞬間だった。

君が、彼女さんの話をする時の顔を思い出した。


幸せそうで、少し頬が赤くて。

彼女さんの話をする時は

いつも優しい顔をする。

優しい優しい、私の大好きな顔。


…………ダメだ。

私は、この時の顔が1番好きなんだもの。
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