涙と、君への想い。
廊下を歩いていたら

君が居た。

私は君を見付けるなり

走って逃げた。


そんなことを続けてたら

君に話し掛けられた。


『あのさ……、俺、なんかした?』


した。

私の心を奪った。

そう、言ってしまいたい。

でも言える訳がない。

沈黙が続く。


『おい……、なんか言えよ』

『……』


沈黙は続く。
< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop