ぼくらのハーモニー Ⅱ
「え?何?」
「あ・・・パーカスって言った?」
「うん。」
「なっなんで?!」
南方はため息をついた。
俺だってわかんねぇよ。
なんで俺のパートがやる気ないんだよ。
どうしてそう思うんだよ。。。
「だって、あんな甘い練習ありえない。」
「甘くねぇよ!しっかりやってるよ!」
電話越しに机を叩く音が聞こえた。
「何それ?!そんなんで甘い練習じゃないなんてありえない!」
南方は、怒鳴った。
「ティンパニのあの音程!完全低かったじゃない!しかも、原だって!あの打ち方!右のほうが強いし!バスドラは指揮みてないじゃない!鍵盤だって二人の旋律全く合ってないよ?!小物だって音聞こえないし!」
南方は途中から泣いていた。
「なんで・・・こんな練習しかできないの・・・・。」
「・・・ゴメン。」