《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
だけど陸はまっすぐ
こっちに向かってくる。


……ここにあたしが
いるってわかってて。



「―――んな、化け物見た
ような顔すんじゃねーよ」



不機嫌そうな声が言った。



……あたしに言ったんだ
って気づくのに、しばらく
かかった。



「陸……ど、どうして……!?」



ベンチに座ったまま呆然と
陸を見上げるあたし。



陸はそんなあたしの目の
前に立つと、ポケットから
何かを取り出した。



「これ――…」


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