《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「できなくても、とにかく
そうします」



気合いだけ込めてそう
答えたら、プッと笑い
ながら、その場で携帯を
出して陸に電話してくれた。



『話があるから道場の裏に来て』



それだけを言って通話を
切ると、藤枝さんは
まっすぐにあたしを見て、



「まあ、できるとこまで
やってみたらいいよ。

私のことは気にしないで。

振り回されるのは慣れてるから」



「――ありがとうございます」



今、それ以外にもう言葉はない。


_
< 344 / 463 >

この作品をシェア

pagetop