《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「…………っ!!」



そうだった。


もう、開票は終わってるんだ。



生徒会長はまだ聞いてない
ってことは、先生だけが
その結果を知ってる――?



辺りがいっそうざわついた
その時。



人垣が大きく二つに割れて、
間にできた通路から一人の
男の人が姿を現した。



ピシッとしたスーツに身を
包んだ、その年配の男性は――。



「学園長!」



「おじい様……!」



周囲の声と会長の声が
同時に耳に飛び込んでくる。



そう――そこにいたのは
現学園長で生徒会長の
おじいさんの、正倉院学さん。


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