御曹司の溺愛エスコート
「っ……あ……」


白いシーツに縫い付けるように桜の唇を攻め立てる。
辛抱強く唇を重ね、桜がキスを返してくれるのを待った。


「ん……」


桜の身体の力がようやく抜けて、腕が蒼真の首に絡まった。
蒼真の唇は敏感な耳たぶに移り甘噛みする。


「ん……いや……っ……」


耳たぶを甘噛みされてビクッと身体がしなり、桜は我に返った。


「桜……桜が欲しい」


蒼真兄さま、なんで……。
抵抗なんて出来るわけがない。
あんなに触れたかった人に触れられているのだ。


蒼真の舌が再び桜の唇をなぞっていく。


このまま奪ってしまいたい。


しかし、桜の気持ちを無視して先に進むわけにはいかなかった。



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