御曹司の溺愛エスコート
桜は少し悩んで「何でもいい」と言った。
祖母が亡くなり1人暮らしになった桜は食事に無頓着になり、一食、二食抜く事も多かった。


「桜、ちゃんと食べていないんだろう?」


以前より痩せた桜。


「食べてる」

「ちゃんと食べていたらそんなに軽くは無いよ」


桜はあいまいに頷いた。


「おいで、下に食べに行こう」

「じゃあ、あのレストランがいい……湖が見えるレストラン」

「そうだな。あそこの料理はうまかった」


蒼真は桜の背に手を置くと、部屋を出てエレベーターホールへ向かった。





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