御曹司の溺愛エスコート
テーブルには美味しそうな和食がのっていた。


真琴はスーパーウーマンみたいだなといつも桜は思う。
完璧にこなす蒼真のスケジュール管理。
料理も出来る真琴を桜はいつも羨ましいと思っていた。


蒼真兄さまが真琴に恋愛感情が芽生えないのが不思議だ。
でも2人の事は分らない。
恋人同士だった時期ももしかしたらあるのかもしれない。


目の前に置かれたご飯と味噌汁。


「食べるんだ」

「いただきます」


桜は両手を合わせてから箸を手にした。


煮物は芳乃さんの味付けとまったく同じだった。


「桜」


目の前に座った蒼真が桜を呼んだ。
箸を止めて蒼真を見る。

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