御曹司の溺愛エスコート
サイドテーブルに置いてある本が目に入った。
昔から本が好きなのは変わっていないようだ。


大学へ行きたいのだろうか……。
経済上やむなく大学をあきらめたのではないだろうか。
頭の良い子だったから大学に行きたかったに違いない。


蒼真が横になると桜が擦り寄ってきた。
無意識の行動が蒼真には嬉しい。


桜色の唇に軽くキスを落とすと、蒼真は目を閉じた。


******


目覚まし時計が鳴った。
桜は目を閉じたまま目覚まし時計に手をのばした。
手が目覚まし時計を探してパタパタ動く。



< 192 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop