御曹司の溺愛エスコート
ジリジリジリ♪


目覚まし時計は桜の手になかなか触れらない。
パタパタと手を動かしていると、手が大きな手に包まれた。


桜はハッと目を覚ました。
蒼真が目覚まし時計を止めている。


「蒼真兄さま、ごめんなさい。起こしちゃった」


先に起きて朝食を作ろうと思っていたのに。


「おはよう。桜」


目覚まし時計を止めた手は桜の背中に回り、起き上がれなくなる。


「お、おはようございます」


蒼真の瞳と目が合い、桜の頬が赤く染まっていく。


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