御曹司の溺愛エスコート
「こんにちは」


桜は頭を下げて挨拶した。
頭を起こした時、スタッフ募集の張り紙が目に入った。


「スタッフ募集……」


呟きに近い言葉だったが、彼らに聞かれていた。


「興味あるの?」

「え? はい……」


スタッフと言ってもこの職種は自分には出来ないだろう。


「スタッフって」

「掃除とか使ったタオルの洗濯、会計などをやって欲しくてね」


それ位なら自分にも出来そうだと桜は思った。


「桜ちゃん、やってみない?」


敦が勧める。


「敦、彼女はそんな仕事は……」


着ている服や持ち物からして、お金には不自由していないと分る。


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