御曹司の溺愛エスコート
「蒼真兄さま……」


血のつながりがないので本当の兄ではないのだが、昔からの呼び名をつい呼んでしまう。


久しぶりに会ったのだが親しげな仕草もない。
端正な顔をくずして笑いもしなければサングラスも外さない。


そんなのはわかっていたこと……。


それでも桜はあのサングラスの下のどんなことでも見透かしてしまいそうな茶色の瞳が見たいと思った。


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