御曹司の溺愛エスコート
久しぶりに会う蒼真兄さまは今でも私の心を強く惹きつける……心をグッともっていかれるような……そんな気持ちになる。
「荷物は?」
桜の荷物は小ぶりのスーツケースが一つと、肩から斜め掛けにしているショルダーバッグのみ。
「あ、はい」
桜はハッと我に返り、スーツケースの持ち手を掴んだ。
「これだけ?」
「はい。そうです」
一週間もいない日本滞在なので荷物は少ない。
桜が運ぼうとスーツケースを引っ張ると、すっと手が伸びてきて蒼真に奪われる。
相変わらず美しい指。
細く長いのだが、女性的ではなくしっかりした男性の指。
蒼真は29歳と若いが、天才脳神経外科医と言われている。
そんな人に重たいものなど持たせられない。
「大丈夫です」
桜は蒼真からスーツケースを取り上げようと引っ張る。
歩きかけた蒼真は立ち止まった。
そしてサングラスをはずし、片方の眉を上げて桜を見つめる。
茶色の瞳は桜の顔を見ている。
じっと見つめられて桜はグレーに近いブルーの瞳をそらした。
「いくぞ」
再び桜の手からスーツケースを奪い歩き始めた。
足早に蒼真に歩かれてしまい、桜は小走りに追った。
「荷物は?」
桜の荷物は小ぶりのスーツケースが一つと、肩から斜め掛けにしているショルダーバッグのみ。
「あ、はい」
桜はハッと我に返り、スーツケースの持ち手を掴んだ。
「これだけ?」
「はい。そうです」
一週間もいない日本滞在なので荷物は少ない。
桜が運ぼうとスーツケースを引っ張ると、すっと手が伸びてきて蒼真に奪われる。
相変わらず美しい指。
細く長いのだが、女性的ではなくしっかりした男性の指。
蒼真は29歳と若いが、天才脳神経外科医と言われている。
そんな人に重たいものなど持たせられない。
「大丈夫です」
桜は蒼真からスーツケースを取り上げようと引っ張る。
歩きかけた蒼真は立ち止まった。
そしてサングラスをはずし、片方の眉を上げて桜を見つめる。
茶色の瞳は桜の顔を見ている。
じっと見つめられて桜はグレーに近いブルーの瞳をそらした。
「いくぞ」
再び桜の手からスーツケースを奪い歩き始めた。
足早に蒼真に歩かれてしまい、桜は小走りに追った。