御曹司の溺愛エスコート
白いスポーツカーは研究所に到着し、蒼真だけが車から降りた。
真琴は運転席に移動すると桜のいる成田空港に向かった。
******
「え? 天候が悪くてシカゴへは飛べない……?」
向こうは吹雪で空港が閉鎖されていると航空会社の職員に言われてしまった。
飛行機は14時に飛ぶ予定だった。
桜は出発ロビーのベンチで深いため息を吐いた。
何から何までツイテない……。
成田空港の近くのホテルを取り、シカゴの天候が回復するのを待つしかないだろう。
とぼとぼと歩き始めた時、前を立ちふさがれた。
驚いて見上げると真琴だった。
背が高くスタイルの良い真琴はパンツスーツがよく似合っている。
「真琴さん……どうして……?」
桜のブルーグレーの瞳が揺れる。
「蒼真様のご指示です。どうか来て下さい」
「どこへ……?」
真琴にスーツケースを奪われてしまい、桜が急いで聞く。
真琴は運転席に移動すると桜のいる成田空港に向かった。
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「え? 天候が悪くてシカゴへは飛べない……?」
向こうは吹雪で空港が閉鎖されていると航空会社の職員に言われてしまった。
飛行機は14時に飛ぶ予定だった。
桜は出発ロビーのベンチで深いため息を吐いた。
何から何までツイテない……。
成田空港の近くのホテルを取り、シカゴの天候が回復するのを待つしかないだろう。
とぼとぼと歩き始めた時、前を立ちふさがれた。
驚いて見上げると真琴だった。
背が高くスタイルの良い真琴はパンツスーツがよく似合っている。
「真琴さん……どうして……?」
桜のブルーグレーの瞳が揺れる。
「蒼真様のご指示です。どうか来て下さい」
「どこへ……?」
真琴にスーツケースを奪われてしまい、桜が急いで聞く。