御曹司の溺愛エスコート
蒼真兄さま、心配しているよね……。
衝動的に何も考えずに出てきちゃって。


携帯電話はマンションに置いて来てしまっていた。
蒼真や真琴の携帯番号を覚えていない桜は連絡が出来なかった。


だんだんと建物が少なくなる別荘地帯を歩いていく。
そして一番大きな建物の前に着いた。


手袋も忘れてきて冷たくなった両手を息で暖める。


門の前に行くと鍵がかけられていた。


「あっ……」


うっかりしていた。
鍵など持っていない。


裏口に回ろうと塀沿いを歩いていく。
辺りは暗くなってきていた。
裏口にも頑丈な鍵がかかっていた。



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