君星
キミは謎だらけ




梢ちゃんと二人で


しばらく悩んでいた。



理由はもちろん一ノ瀬奏。



「あっ!!」


梢ちゃんはひらめいた様子で


手をポンっと叩いてみせた。



「・・・?」


何も分からない私は



ただ、梢ちゃんを見つめるしかなかった。




「柚子っ!よく聞きな!!あんた、今日カテキョでしょう?」



「う、うん?そうだけど...?」



「バカっ!!これでもわかんないの?だーかーら!!奏君が教えてくれないんなら、その先生に聞けばいいんじゃんか!!」




な、な、


なるほどっっ!!



「でも、私ちゃんと聞けるかな?」



「大丈夫、もうキスされてんだから、奏君は柚子を好きってことで自信持ちな!」




梢ちゃんの言葉はほんとに


説得力がある。



「わ、わかった!!」



< 100 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop