君星
キミは謎だらけ
梢ちゃんと二人で
しばらく悩んでいた。
理由はもちろん一ノ瀬奏。
「あっ!!」
梢ちゃんはひらめいた様子で
手をポンっと叩いてみせた。
「・・・?」
何も分からない私は
ただ、梢ちゃんを見つめるしかなかった。
「柚子っ!よく聞きな!!あんた、今日カテキョでしょう?」
「う、うん?そうだけど...?」
「バカっ!!これでもわかんないの?だーかーら!!奏君が教えてくれないんなら、その先生に聞けばいいんじゃんか!!」
な、な、
なるほどっっ!!
「でも、私ちゃんと聞けるかな?」
「大丈夫、もうキスされてんだから、奏君は柚子を好きってことで自信持ちな!」
梢ちゃんの言葉はほんとに
説得力がある。
「わ、わかった!!」