君星
隣でしれっと言う。
「え!?き、聞いてないよーー!!」
顔面蒼白、梢ちゃんの肩を両手で掴んでガシガシ揺さぶる私に
「柚子が先輩の事ばっかで、聞いてなかったんじゃん」
と一言。
う、嘘だぁ〜
やっぱりしなきゃ良かったな、告白。
今になって後悔が押し寄せてくる。
先輩の困った顔…
そんな顔にさせたかったわけじゃないのにな…
「柚子、合コンしよっか!」
目に涙を溜めた私に
梢ちゃんがパチン、と携帯を開いて言った。
「ええっ?!」
予想外の言葉に私はガタリと椅子からずれた。