君星
『もしもーし?』
たった2コールで聞こえた梢ちゃんの声
「もしもしっ!?」
『どーしたの?そんなに興奮して?』
「あ、あのねっ!一ノ瀬 奏は昔の恋愛をひきずってるっていったよね!?」
『えっ?あーうんうん」
「実は…」
不思議そうな梢ちゃんに
今日あった事を話した。
一ノ瀬 奏とアイスを食べたこと、
名前を呼んでって言われたこと、
美緒さんが一ノ瀬 奏を知ってたこと、
私の、
嫉妬のこと。
全部全部。