色に香りに摩訶不思議
★
「ねぇ、ハサマ君はトランクスなの?」
「鴇田さん、鴇田さん、もっとマイクに近づいて喋るようにしてよ」
「うん、分かった。オンマイクになるように気をつけるわ」
ボクはトークバックと呼ばれるマイクを使って鴇田倫子さんに話しかけ、鴇田倫子さんの声はヘッドフォンで聴いている。
鴇田倫子さんはアナウンス室のマイクを使ってボクに話しかけ、ボクの声はヘッドフォンで聴いている。
――暴走族の轟音バイクの排気音ですらアナウンス室には聴こえないくらいに防音が効いた小部屋だし……
だから、お互いにマイクを通して話しかけないと、まかり間違っても、お互いにお互いの声は聴こえやしない。
「ねぇ、ハサマ君はサルマタなの?」
――スピーカーを使って音を出してしまうとマイクがスピーカーの音も拾ってしまうため、スピーカーは使わずにヘッドフォンでお互いの声を聴いてるみたいな……
「ハサマ君? これくらいにオンマイクならイイ?」
「うん、さっきより抜群に聴き易い声になったよ」
「まさか、ハサマ君はブリーフなの?」
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「ねぇ、ハサマ君はトランクスなの?」
「鴇田さん、鴇田さん、もっとマイクに近づいて喋るようにしてよ」
「うん、分かった。オンマイクになるように気をつけるわ」
ボクはトークバックと呼ばれるマイクを使って鴇田倫子さんに話しかけ、鴇田倫子さんの声はヘッドフォンで聴いている。
鴇田倫子さんはアナウンス室のマイクを使ってボクに話しかけ、ボクの声はヘッドフォンで聴いている。
――暴走族の轟音バイクの排気音ですらアナウンス室には聴こえないくらいに防音が効いた小部屋だし……
だから、お互いにマイクを通して話しかけないと、まかり間違っても、お互いにお互いの声は聴こえやしない。
「ねぇ、ハサマ君はサルマタなの?」
――スピーカーを使って音を出してしまうとマイクがスピーカーの音も拾ってしまうため、スピーカーは使わずにヘッドフォンでお互いの声を聴いてるみたいな……
「ハサマ君? これくらいにオンマイクならイイ?」
「うん、さっきより抜群に聴き易い声になったよ」
「まさか、ハサマ君はブリーフなの?」
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