たった一人の君へ〜二人の運命〜
夏休み中も、ちょくちょくは会えていたけど、いつもこういう感じだった
あたしはやっぱり簡単に甘えたりできなくて、京介がワンコみたいに甘えてきた
けど、それはそれで悪くない
素直になれない分、彼が素直でいてくれたから、こんな二人もうまくいっていた
「加奈は進路決まった?」
頭を肩に乗せたまま心配そうに京介が聞いた
最近の二人の会話は大概進路のことだった
「あたしは進学はしないよ」
やっぱり親のことが引っかかる
「親のことがなかったら進学するつもりだったんでしょ?」
「それは…そうだけど」
でも、その理由もなんとなくだし
あたしはやっぱり簡単に甘えたりできなくて、京介がワンコみたいに甘えてきた
けど、それはそれで悪くない
素直になれない分、彼が素直でいてくれたから、こんな二人もうまくいっていた
「加奈は進路決まった?」
頭を肩に乗せたまま心配そうに京介が聞いた
最近の二人の会話は大概進路のことだった
「あたしは進学はしないよ」
やっぱり親のことが引っかかる
「親のことがなかったら進学するつもりだったんでしょ?」
「それは…そうだけど」
でも、その理由もなんとなくだし