天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

「わざわざここまでこさせてごめんなさいね。」

「大丈夫です。理事長もご旅行中なのにお呼びしてすみません。」

理事長は、一昨日からグアムへ旅行中だった。

でも、緊急なため戻ってきてもらった。

「私はいいの。でも、生徒が………すべて最初っから報告してくださるかしら??」

「はい、わかりました。すべてお話します。」





「――――ありがとう。なるほど。やっぱりあの仔が目的だったのね。」

「はい、そうみたいです。」

私は、すべて話した。

「こちら怪我した生徒のカルテです。」

「ありがとう。」

「怪我人は、すべて雪柳総合病院へ搬送しておきました。もちろん命に別状はありません。」

「ありがとう。雪柳くん、いつもご迷惑かけてごめんなさい。ご両親に改めてお礼を言わないとね。」

「いいえ、そんなことないです。仕事だからやっていることです。」

「ありがとう。あの仔たちのことはよろしく頼みますとご両親に伝えておいてくださる??」

「はい。伝えておきます。」


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