天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「ちょ、ちょっと待って!!勝手に決めないでよ!!私、1人で歩いて登校するから!!」
私は、歩いてを強調しながら言った。
「ダメ!!1人で登校なんて、危険すぎるわ。」
危険ってママ。
今、まだ朝だけど。夜はまだしも。
「大丈夫♪そーなったら、私が倒しちゃうし。」
私はこれでも、何個かの部活の助っ人をしている。
昔から運動することが大好きだったから運動には自信がある。
「密歌ちゃん、あんまり男の仔を甘く見ちゃダメよ。男の仔は、いつ狼になるかわからないんだから。」
ママは、何を言ってるの??
「ゴホゴホッッ。ゴホゴホッッ。」
パパが急にむせた。
なんでむせた??
「大丈夫だよ。ママは心配しすぎ。そんなことがあったら、私がやっつけるし。運動神経は、抜群なんだから♪」
「でも、ダメ!!」
「それなら、湊と一緒に行けば??」
さっきまで携帯をいじっていた真兄が言った。