天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「うん。明日から一緒に行こうね。みんなで。」

「「やったぁ〜。じゃあ、湊お兄ちゃんにも言っておいて。」」

「えっっ、私が!!?」

「「えっっダメかな??だって、同じクラスだし……お願い、密姉。」

亜李架たちは、手を合わせてお願いしてきた。

しかもそのぱっちり目で上目づかいをして、お願いしてきた。

やばい。

その顔やばいです。

「わ、わかったよ。湊には私から言っとくね。」

「「やったぁ〜〜〜」」

二人は満面の笑顔でハイタッチしてた。

「あれ??でもそれじゃあ、密歌ちゃんが1人で登校することになるの??」

「まぁ、そーなるね。真兄たち朝練だし。」

私はいつも真兄たちと一緒に登校してる。

でも、今日に限って真兄たちだけ朝練があるので私は、1人で登校することになる。

「ダメよ。1人で登校なんて!!」

「え、でもそれしか方法が……」

「なら、亜樹斗にでも送ってもらいなさい。亜樹斗、密歌ちゃんを送ってあげて。」

「かしこまりました。」

って、勝手に車で送ってもらう前提で話を進めるな!!

亜樹斗まで勝手に承諾するな!!

まぁ仕方ないか。

使用人は、主人に逆らえないから。

まぁ、叉夜は、別として……


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