天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「マジごめん!!今度なんか奢るからさ。許してくれ!!」
『やだ。』
「マジごめんって!!」
機嫌を損ねてしまった湊に何を言ってもダメだ…
『ぷっ』
電話越しの湊が笑った。
なぜここで笑う?
笑うようなこと、したっけ?
「湊?」
『あ〜ごめん。嘘。別にあんなことでおこんねーって。いつものことだから別に気にしてないから。』
だ、騙された…
「湊!!てめぇー騙しやがったな。」
『悪い悪い。ぷっ、あはははは。』
笑いが耐えきれなかったみたいでついに吹き出してしまったみたいだ。
そーいえば今日、初めて笑ったな。
今日はいつも以上に忙しかったからな。
湊は、無愛想だけど俺たちの前では作り笑顔じゃないほんとの笑顔をみせてくれる。
やっぱ笑ってるのが一番だよな〜。
「あはははは。」
俺も湊と同じく笑った。
電話しながら大きな声で笑ってるのは周りから変な人だと思われるけど湊が笑ってるからいいや。
俺は、周りも気にせず笑った。