天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「湊。」
翔唯斗たちを睨んでたらさっきまで誰かに電話してた兄貴が俺を呼んだ。
「何?兄貴。」
「油売ってる暇ないみたいだぞ。」
兄貴がそんなことを言った。
いつもヘラヘラしている兄貴が珍しく真面目な顔だ。
それほどのことがあったのに違いない。
「どうゆうこと?」
俺もつられて真面目な顔で言った。
「今、携帯みたら真からの着信が10件ほどあった。」
10件も!?
ってことは俺のところにも!?
俺はそうおもい、ポケットに入っている携帯を取り出した。
あ………
「俺も密歌から来てる…………。」
俺も密歌から10件ほどの着信履歴があった。