天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「いや、別に大丈夫です。」
「そうかい。お、密歌ちゃん目を覚ましたみたいだね。」
「稜亮さん…すみません。ご迷惑おかけしました。」
私は座りながら頭を下げた。
「迷惑なんて思ってないよ。何より密歌ちゃんが無事でよかったよ。」
稜亮さんはニコッと笑った。
「ありがとうございます」
――――ダダダダダダ
――――ガラッ!
「密歌ー!」
――――ギュー
い、痛い…
「ほんとにほんとに心配したんだからね…密歌。でもほんとに無事でよかったよ…」
「ママ…」
ここに走って入ってきたのは、ママとパパだった。
ママは入ってきた瞬間私に抱き着いてきて、パパはホッとしたような顔で稜亮さんの横に立っている。
ママは私を抱きしめながら泣いている。
ママ…
「ちいちゃん!密歌ちゃん、怪我してるからそこまでにして!ちいちゃんの気持ちもわかるけど、今から密歌ちゃんの怪我みるから離れて。」
不意にいつの間にか居た有紗さんが言った。
「やだー密歌から離れたくないー!」
ママが子供のように駄々をこねている。
こんなママがみれるとは驚きだ…
「ちいちゃん!わがまま言わないの!いいから離れて!傷みるからー!」
こちらも一歩も引かない。
「あーちゃんのバカ…絶対離れないもん!」
あははは
とうとうバカって言っちゃったよ…