天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜


今、私たちは学校まで湊たちと一緒に歩いている。

昨日のこともあって、私の家と湊の家のSPが周りを囲んでいるけど…

私は断ったんだけど、パパは話を聞いてくれずママはダメと言って聞いてくれなかった。

私は仕方なく、了承をした。

「密歌」

湊が突然話しかけてきた。

珍しい…

「どうしたの?湊」

私は湊の顔をみて言った。

「怪我…」

怪我?

「あー怪我ね!もう大丈夫だよ!大丈夫なのに叉夜がさー」

私は顔についている絆創膏を指さしながら言った。

湊?

一瞬だったけど、悲しい顔をしたみたいに見えた。

湊…

どうしてそんな顔をするの?

「湊?」

「お前、昨日あの後ちゃんと寝てないだろ?」

湊は真剣な顔で言った。

「何言ってるの?帰ってちゃんと寝たよ?」

私はバレないように笑って言った。

「密歌…無理するな…」

「え……」

湊はそう言って前を歩く、真兄のところに行った。




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