天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「挨拶するためにここに来たの??」
「うん♪」
挨拶するだけならここにくんなよ!!
マジ、あいつうざい!!
「ねぇあの仔さ、いつも来て密歌呼んでるよね??」
愛梨がそんなことを口にした。
「あ〜そーいえばそうだな。でもなんで毎日来てんだ??」
やっぱり、龍夜たちも気付いてたか。
「そんなの決まってるじゃん。アピールしてるんだよ。」
「アピール??あいつ密歌のこと好きなのか??」
「そーだよ。知らなかったの??あんなにわかりやすいのに。」
ムカッ!!
あいつが密歌のこと好きなんて認めねー。
「知らなかった……」
「ダサいね。まぁ、密歌も気付いてないみたいだけど。それよりいいの??湊。」
「そーだよ。湊いいのか??密歌があいつにとられても??」
そんなの決まってる。
「良くないに決まってる!!」
「あっっおい!!」
「湊どこ行くの??」
俺は、龍夜と愛梨の言葉を無視しドアの方に向かった。