天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「早く帰れよ。授業始まるぞ。」

俺は、密歌たちの話を遮った。

しかも不機嫌オーラむんむんに出して言った。

「あっっ湊先輩。おはようございます。」

桐島は、俺にちゃっかり挨拶しやがった。

マジこいつうざい!!

「挨拶してるより早く帰れば??」

俺は、そっけない態度で言ってやった。

「あれ、もうそんな時間っすか??じゃあ、そろそろ戻りますね。」

桐島は、笑顔で返して来やがった。

うざっっ!!

「じゃあ、また来ます。バイバイ密歌先輩♪あ、あと湊先輩も。」

あとは、余計だっての!!

桐島は、俺に一言耳打ちして来やがった。

「先輩。そろそろ本気出しますよ。まぁ密歌は、俺のものだから。」

と言って手を振りながら走って帰って行った。

うざっ!!

勝手に密歌のこと呼び捨てにしてんじゃねーよ!!

「チッッ」

俺は、舌打ちをした。

密歌は、何言われたんだろう??っていう顔でみている。

そんな顔は、俺以外の男にみせるな!!

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