歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「ほれ。あんたの好きなカフェオレも」


カフェオレが入ったプラスチックのカップに、ストローを差して渡してくれる紅。







「さすが紅様〜♪」


紅に抱きつき、カフェオレを受け取る。

紅は「はいはい」と言って、私の頭を撫でた。






「毎日ニュースですごいね」




サンドイッチを食べながら、ぽつりと言う紅。





「うん…」

「どこ行くんでもマスコミに追いかけられてるでしょ」

「うん…」

「でもsAra.の決断はわかるよ。」


紅はアイスコーヒーに、ガムシロップとミルクを入れた。







「……そう‥かな?はたからしたら今更って感じじゃない…」

「でも…さ……健二と五十嵐くんの故郷に行ってみてさ・・・五十嵐くんの家族にも触れて…このままいけないなって、思うのが普通だよね」


「・・・・」



「sAra.は間違ってないよ」







紅はそう言ってくれてるけど…


本当にそうなのかな…
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