歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「…………」


もちろん、慶は返事をしない。

当たり前だよ…

寝てるんだから。







でも、

慶の声が聞きたい。



なんでもいいの…





ねぇ

慶・・・・・


なにか言ってよ…






私はそのまま慶の手を握りながらうつ伏せになり、気がついたら眠ってしまっていた。


目を覚ますとお昼になっていて、しばらくすると紅と健二がお見舞いにきた。






私たちは慶を囲んで、紅が持ってきてくれたおせちを食べたり、お酒を飲んだりして、新年のお祝いをした。





こうやって…慶と過ごせるだけで幸せ。

私はそれだけでいい…


慶の存在があれば…大丈夫。



私は歌い続けるよ…
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