赤い狼 ♂男バナシ♂ 弐





弘「でもよぉー、女が純情な奴だったら少し困んねぇか?」



龍「困るってどういう事や?」



弘「いや、だからよ…。純情過ぎたら、こっちが手ぇ出すの躊躇するっていうか…。


なんか、罪悪感感じねぇ?」



龍「…はぁ。弘さん分かってないわ。そんな純情な女を自分色に染めるんが、おもろいんやんか。」



弘「…。お前…今まで純情な女を散々自分色に染めて、捨ててきたんだろうな。」



龍「は?普通やん。近寄ってくる女を逆に利用して何が悪いんや。」



弘「利用って…。」



龍「だってそうやろ?俺やのうて俺がついている地位が欲しくて近付いて来てんやから。」



弘「まぁ…それもそうだな。でも、稚春だったら別なんだろ?」



龍「はぁ、まぁそりゃぁ別やな!大事に扱うで!好きな奴やしな!」



弘「…。(好きな奴には優しいんだな…。いや、好きな奴に"しか"優しく無いのか。)」



龍「まぁ、稚春と付き合ったら弘さんにも報告するわ!」



弘「あぁ。フられるなよ。」



龍「っ!!縁起でもねぇ事言わんといてぇな!」



弘「ハハッ。頑張れよ。」



龍「言われんでも頑張るわ!」







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