恋愛契約-私とアイツの関係-
「あいつはいる来るんだ?」
凌雅の声に、目が覚めた。
あいつ…?
もう1人、誰か来るのだろうか。
この3人以外とは、基本的にかかわりがない。
なのに…。
そう思っていると、勢いよく玄関の扉が開いた。
「星生くぅ~~~ん!!!」
甘ったるい、でも少し低い声に体が飛び上がった。
声の主に目をやると、175㎝くらいの、女性が立っていた。
でも、どこかおかしい。
切れ長の目に、長い髪。
服装は今時のギャルって感じ。
ただ違和感がある。
その違和感がわからず、梨桜ちゃんに隠れながらその人を凝視していると、目があった。