恋愛契約-私とアイツの関係-
「お前さ、男がだめなんじゃなくて“見た目が男”の人がだめなんだろ。
現に真志に抱きつかれても平気だったんだ。
…違うか?」
確かに、平気だった。
凌雅も、星生くんも、男だから。
「…そうなのかも。
でも、わかんないもん…。」
今まで“男”が苦手だと思ってた。
…私はただ、見た目で判断してるだけなの?
「妃芽。」
名前を呼ばれて、顔を上げる。
凌雅が、いた。
「少しずつ、免疫つけて治していこう。」
「そうだよ!
妃芽ちゃんの嫌がることはしないからさ★」
「一緒に頑張ろう。」
凌雅に次いで、星生くん、梨桜ちゃんと続く。
…いい友達を持ったな。
私は「うん。」と小さく頷いた。