幸せの明日

涼介 side

俺の名前は、国生涼介(コクショウリョウスケ)17の高2。
中学の頃はバスケ部で毎日、仲間達と青春の汗をかいていた。


そして月日は三年前にさかのぼる…



    * * *
「「涼介くん〜!!」」
俺は今日も仲間達とバスケを楽しんでいた。
「「こっち向いて〜!」」

と、言いたい所だが…後ろでキャ‐キャ‐叫ばれてまったく練習が手につかない
「ったく。モテる美男子は辛いね〜♪♪」

そう言って俺の肩をポンっと叩いたのは俺の一番のダチ。
長谷川将弥(ハセガワショウヤ)だ。
「おちょくってんのか?(怒)」
俺は頬を軽く膨らませ、将弥を睨んだ。

―ギュッ!―
その時、将弥が俺の身体を引き寄せた。
「!!!?てめぇ、離せって!!」

「ん〜またこの抱き心地が良い〜(笑)」

「バカ!!俺はホモじゃねぇ〜!!」
俺がそう言うと将弥は俺から身体を離した。

「まぁ冗談だけどよ♪だけど、涼介?お前こんなにモテるのになんで女つくんねぇの?」

将弥は不思議そうに俺を見つめた。
「女か…今の俺にはバスケと勉強でいっぱい、いっぱいだよ。」

そう。今の俺は来年に控えている受験の事で頭がパンクしそうだった。
「なんだかんだ言って、将弥は頭良いしな。」

「いやいや。お前の顔の良さとバスケの上手さには負けるよ(笑)」
そう言って将弥は頬笑んだ。
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